建築物を煤煙等の環境汚染から守るための画期的な技術として光触媒が脚光を浴びていますが従来から「適用できる下地に制限がある」「薄膜のため耐久性が良好でなく、汚染防止以外の保護効果が少ない」「柔軟性に乏しく寒熱の繰り返しで亀裂が発生しやすい」等々の難点をなかなか克服できませんでした。
当社のピュアコートはフッ素樹脂とシリコン樹脂を巧みに組合わせることによりこのような難点を日本で最初に解決した汎用性の極めて高い光触媒塗料です。首都圏、近畿圏を中心に施工実績も多く蓄積しつつあります。 |
■ピュアコートの概要 |
フッ素樹脂、シランカップリング剤、シリコン樹脂そして光触媒を巧妙に組合わせて従来の光触媒塗料の諸問題点の殆どを解決してしまいました。柔軟性と水分からの下地保護効果をフッ素樹脂に担わせ、下地接着性をシランカップリング剤に担わせ、光触媒とそれらとの融合剤にシリコン樹脂を採用しています。構成材の耐久性はすでに広く実証されていて配合に全く無理がありません。施工も従来の塗装の延長線上の設備や技術を転用できるため容易です。 |
図−1にピュアコートの特筆すべき諸性能を模式的に概説します。 |
|
|
タイルやコンクリートのような無機質素材にも旧塗膜の上にも塗装できます。 |
光触媒効果で汚れを寄せつけないと同時に20μm以上の厚い塗膜で水分の浸入を防ぎます。 |
|
|
光触媒とは? |
光エネルギーを使って酸化還元反応を引き起こし、種々の化学物質の分解や殺菌が出来る物質。 |
代表的な光触媒は酸化チタン(TiO2)で、植物の葉緑素が光エネルギーを使って二酸化炭素を酸素に変えるように、酸化チタンは紫外線エネルギーを使って空気中の酸素や水から活性酸素を生成する。
この活性酸素は、その強い酸化力によって有機物や臭いの分解、殺菌効果がある。また、酸化チタンは超親水性を有し、雨水等で汚れ等の付着物を洗い流し易くする効果(セルフクリーニング効果)を有する。
|
超親水性
一般に物質の表面は大なり小なり水をはじく(図−1)が、酸化チタン光触媒の薄膜表面は紫外線を当てると接触角が0度になり、全く水をはじかなくなる。これを超親水化現象という。 |
|
|
ガラスなどの無機材料 |
:20〜30度 |
樹 脂 |
:70〜80度 |
シリコーンやフッ素樹脂 |
:90度以上 |
|
図−1 水滴の接触角 |
|
超親水化表面では、水との親和性が高いため油等が付着しても簡単に水で洗い流されてしまう。外壁の汚れの多くは車の排気ガス等に由来する油分を含む汚れであるため、外装材料に超親水性光触媒を塗布しておけば、汚れが付着しても雨によって自然に洗い流され常に清浄な状態を保つことができる(セルフクリーニング)。 |
|
図−2 水の接触角と汚れ易さ |
|
|
|
|
■ピュアコート工法の特徴 |
(1) |
コンクリート、石、タイル、金属、塗装面、プラスチィック、帆布ビニールクロス等、殆どの仕上げ材に適用できます。 |
(2) |
塗膜は透明(クリヤー)でも着色でも可能です。着色は中濃までできます。 |
(3) |
フッ素樹脂を使用しているため耐候性に優れています。 |
(4) |
塗膜が厚膜なので汚れ防止と共に下地保護効果に優れています。 |
(5) |
ピュアコートの塗膜は伸長性があるため弾性塗膜やシーリング材の挙動にも良く追従し、汚染防止と下地素材の保護に効力を発揮します。 |
|
|
|