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車両と乗員の安全を守るために十分な強度を持つとともに、道路上の構造物として、美観上の配慮も必要です。
周辺環境との調和とともに運転者の視線誘導も考えたデザイン、塗装を行います。 |
■性能規定 |
(1) |
逸脱防止性能
車両総重量25トンの大型貨物車による種別毎の衝突条件に対して突破されないこと。 |
(2) |
変形性能
車両総重量25トンの大型貨物車による種別毎の衝突条件に対して設置場所に応じた車両の最大進入行程が基準値を満足すること。 |
(3) |
乗員の安全性能
車両重量1トンの乗用車による種別毎の衝突条件に対して、加速度(瞬間値)が評価基準値以下であること。 |
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種別 |
衝突速度 |
加速度 |
SS、SA、SB、SC |
100
km/h |
200m/S2/10msG未満 |
A |
100
km/h |
180m/S2/10msG未満 |
B、C |
60
km/h |
120m/S2/10msG未満 |
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(4) |
車両の誘導性能
車両は防護柵衝突後横転せず、離脱速度・離脱角度が規定値を満足すること。 |
(5) |
構成部材の飛散防止性能
車両衝突時に構成する部材が大きく飛散しないこと。 |
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■支柱間隔 |
◯標準支柱間隔は、SA、SB種1.5m、SC、A、B、C種は2.0mとする。
◯橋梁端部の支柱間隔は、標準支柱間隔の1/2以下とする。
◯端部を除き、支柱間隔が標準支柱間隔を下回るときは、乗員の安全性能を照査する必要がある。
(部材選定域の図の「乗員安全性能境界値」:右端の直線にD/Doを乗じ新たな境界値として照査する。Do:標準支柱間隔 D:支柱間隔)
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支柱・横梁の部材選定域
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(a)C種、B種、A種、SC種(標準支柱間隔 2.0m) |
(b)SB種、SA種(標準支柱間隔1.5m) |
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必要設計諸元、部材の高さ制限 |
下記の諸元を満足すること。主要横梁の高さが路面からの値で規定 |
種別
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ブロックアウト量(mm)注1
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横梁の極限曲げモーメント(kN・m)注2
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支柱
間隔
(m)
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各部高さ(cm)
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主要横梁
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下部横梁
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横梁合計
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主要横梁
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下段横梁
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主要横梁
上端高さ
[路面から]
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下段横梁
中心高さ
[地覆面から]
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一本
使用時の
単体
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複数本
使用時の
単体
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C
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40以上
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25以上
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23以上
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17以上
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6以上
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4.0以上
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2.0
以上
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90以上、
100以下
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25以上、
60以下
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B
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45以上
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30以上
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26以上
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17以上
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9以上
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4.5以上
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A
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55以上
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45以上
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50以上
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36以上
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14以上
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7.0以上
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SC
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65以上
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55以上
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66以上
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49以上
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17以上
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8.5以上
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SB
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75以上
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70以上
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89以上
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68以上
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21以上
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10.5以上
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1.5
以上
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SA
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75以上
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70以上
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110以上
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68以上
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42以上
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21.0以上
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注1 ブロックアウト量は、支柱の最前面から横梁最前面までの距離をいう。
注2 横梁の極限曲げモーメントは支点間隔2mの静荷重試験値とする。 |
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