今まで数トンが限界とされてきた落石予防工法。
しかし、今回開発された新工法では何と従来の数10倍以上、
1,000トン以上の岩塊の落下・崩落の防止を実現いたしました。 |
ワイヤーロープで自由自在!
使用するワイヤーロープの本数を変えることで、1,000トン以上の岩塊に対処可能。 |
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あらゆる土質に対応
フレキシブル球根アンカーを用いることで、いかなる土質でも強力なパフォーマンスを発揮。長さ、たった4メートル程度のアンカー体でおよそ350kNもの引抜耐力(※)が得られる、超高性能なアンカーです。
※現場により異なるため、引張試験が必要です。 |
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フレキシブル球根アンカー |
フレキシブル球根アンカーは、アンカー体にワイヤーロープを用い、先端部を地中で拡径させて球根状の定着部を形成させる新しいアンカーです。 |
■フレキシブル球根アンカーの特徴 |
1. |
崖錘層やレキ混じり土砂など地盤条件に左右されず、定着長も短く経済的。 |
2. |
軽量機械による施工で足場が小さくてよい。 |
3. |
大きい引き抜き耐力。 |
4. |
ワイヤーロープを束ねたアンカーを用いているのでせん断力が作用せず、任意の方向に張力を掛けることができる。 |
5. |
地中での膨張剤の瞬間膨張時は、ポンという小さい音がするだけでほとんど振動は発生しない。 |
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●フレキシブル球根アンカーのアンカー体 |
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■引抜試験 |
巨大岩塊固定法で使用されるフレキシブル球根アンカーは様々な地盤条件で引抜試験を行い、その性能が確認された超高性能なアンカーです。
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●引抜試験状況
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●定着確認 |
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▲見事な球根が完成 |
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引抜試験では右記表のような結果が確認されました。地盤内では、見事な球根が形成され高い引抜力に寄与しています。 |
●引抜試験の一例 |
試験
番号 |
アンカー長 |
地盤状態 |
N値 |
試験荷重
(kN) |
摘要 |
1 |
4.0m |
土砂 |
5 |
350 |
ジャッキの上限値 |
2 |
4.0m |
土砂 |
5 |
350 |
ジャッキの上限値 |
3 |
5.0m |
土砂 |
5 |
350 |
ジャッキの上限値 |
4 |
4.0m |
砂礫 |
20 |
585 |
引き抜け |
5 |
4.0m |
砂礫 |
20 |
650 |
引き抜け |
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(1)直径約120mm、深さ約4mで削孔する。
孔の先端に膨張剤、上部に砕石でフタをする。 |
(2)瞬間膨張させる。 |
(3)砕石・膨張剤などを排出する。 |
(4)フレキシブル球根アンカーを挿入する。 |
(5)グラウト注入して完了。 |
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動的解析による地震時の挙動シミュレーション |
衝撃応答解析により地震時などにおけるワイヤーロープの張力をシミュレートすることが出来ます。これにより合理的な設計が可能となりました。 |
地震加速度(U種地盤、修正板島橋記録) |
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解析モデル例 |
傾斜角50度の斜面上に長さ8メートル、高さ6メートル、幅8メートルの不安定岩塊が、左右の側方のワイヤー6本で基岩の斜面上のアンカーと結ばれ、さらに岩塊上の固定点と斜面上のアンカーとを7本のワイヤーで結ばれている状態。 |
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