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概要 |
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「テールアルメ橋台」は橋梁の桁を支持する橋台に適用するテールアルメ工法です。
日本国内基準である「補強土(テールアルメ)壁工法設計施工マニュアル 第3回改訂版」では,「直接橋台」がテールアルメ橋台と定義されました。「複合橋台」はこれまでの実績・構造信頼性が評価され,一般のテールアルメと同等の位置付けで適用可能となり,今後大いに需要が見込まれる構造です。
海外では,既にその有用性が広く認知されており,フランスをはじめとして施工実績も多く,信頼性の高い工法です。
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適用のメリット |
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近年増加傾向にある「橋長が短く,橋台が大型化」の場合には「経済性」に非常に有利。 |
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プレキャスト製品の補強土で橋台部分が構築されるため「工期」が早い。 |
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構造 |
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テールアルメ工法による橋台構造は,直接桁を支持する「直接橋台」と,桁を支持する橋脚式橋台とテールアルメ壁を合わせた「複合橋台」に分類されます。 |
直接橋台 |
複合橋台 |
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またテールアルメ橋台は,その取り合い部の構造物も併せてテールアルメで対応でき,橋台構築と同時に周辺の盛土も完成するため,工期短縮に大いに寄与します。
橋台を含めた全体の形式は,「クローズ型」と「オープン型」に分類され,現地条件や種々の制約条件により選定します。
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テールアルメ橋台の適用例 |
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テールアルメ工法による橋台構造は,直接桁を支持する「直接橋台」と,桁を支持する橋脚式橋台とテールアルメ壁を合わせた「複合橋台」に分類されます。 |
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近年このような計画が増加。
橋台が大きくなると,従来の橋台では「工費・工期」が大幅に増加するため,テールアルメの適用は非常に有効です。
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参考:実験・計測資料 |
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一昨年実施しました、壁頂部付近に高荷重を載荷した実物大実験の報告です。
結果、設計基準以上の載荷重においても十分な強度と安定性が確認されています。
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※第41回地盤工学研究発表会(904 補強土(テールアルメ)壁工法の実物大載荷実験) |
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