JFEスーパーウォール堰堤は、共生機構(株)との技術提携製品です。 |
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鋼製ダブルウォール堰堤。現採土砂が使用でき、残土処理が不要。 |
■概要 |
JFEスーパーウォール堰堤は、上下流面に配置した鋼矢板、グレーチング等の壁面材をタイ材で連結した内部に、現地発生土砂等を中詰めした外部拘束形の補強土工法を応用した堰堤です。
中詰め材には、主にせん断強度と単位体積重量等の設計条件を満足する事を前提に現地発生土を使用します。したがってリサイクルにも貢献する工法です。
壁体を構成する部材は、嵌合するだけの鋼矢板やタイ材に用いた自在ジョイント等により壁体自体に自在性を持ち、土砂と鋼材によるハイブリッド構造で十分な強度を発揮します。
下流側にグレーチングを採用する事によって環境・景観対策にも対応可能です。 |
■特長 |
■施工性 |
壁面材の鋼矢板挿入を主体とした簡単な工法で、季節・気象条件に左右されない省力工法です。 |
■経済性 |
現地発生材を中詰材として利用するため経済的です。 |
■景観性 |
袖部を緑化できますので、景観性に優れます。 |
■適応性 |
堤体重量が軽くフレキシビリティに富むため、設置地盤への適応性に優れます。 |
■安全性 |
壁面材と中詰材料の一体性により優れた安定性が得られます。 |
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■適用範囲 |
堰堤工や擁壁工に適用します。
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■使用上に関する留意点 |
(1) |
中詰め材に用いる土砂は、直接せん断、三軸せん断(一軸圧縮)等のせん断試験を実施し、品質を確認して下さい。。 |
(2) |
中詰め材の締固めに関しては、品質規定方式や工法規定方式により厳密に管理して下さい。 |
(3) |
原則として粘性土を中詰め材に使用してはならないが、やむを得ず粘性土を使用する場合は、必ず事前に安定処理工法の方法と品質を確認してから使用して下さい。 |
(4) |
下流側壁面を植生する場合には、ダムサイトの気候・日照の具合等を考慮して下さい。 |
(5) |
施工中の越流には弱い構造体なので、流水処理計画に際しては安全に下流側に排水するよう特段の注意をして下さい。 |
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■主要部材 |
壁面材 |
JIS A 5528 |
広幅鋼矢板、軽量鋼矢板、グレーチングパネル等 |
腹起し材 |
JIS G 3101 |
不等辺山形鋼 |
結合エレメント他 |
JIS G 3112 |
ネジ節鉄筋 |
タイ材 |
JIS G 3101 |
溝形鋼、高力ボルトナット他 |
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